資金調達プロは、資金調達の方法と依頼先を診断して紹介するサイトです。2024年の当サイトの記事では「ファクタリング会社を紹介してくれるポータルサイト」として書いていましたが、今回あらためて確認すると、公的融資制度・金融機関からの借入・ビジネスローン・ファクタリングを横断して扱うサービスでした。運営は株式会社ラボル(株式会社セレスの子会社)です。
このページでは、2026年9月に公式サイトで確認した内容をもとに、いまどういうサービスなのか、申し込むと何が起きるのかと、前回確認時から変わった点をまとめています。
運営会社
- 運営元:株式会社ラボル
- 親会社:株式会社セレス(東証プライム上場)
- 設立:2021年12月1日
- 所在地:東京都渋谷区道玄坂1-20-8 寿パークビル 7F
- 電話番号:03-6821-8595
- 資本金:8億6,300万円(2025年12月31日現在、資本準備金含む)
- 代表者:代表取締役CEO 建部 大
- 事業内容:金融サービス事業、メディア事業
- 加盟団体:一般社団法人オンライン型ファクタリング協会
国税庁の法人番号公表サイトで確認すると、法人番号 7010901049921、2021年12月3日に法人番号が指定されています。本店は2024年4月9日に世田谷区用賀から渋谷区桜丘町へ、2024年9月17日に現在の道玄坂1-20-8へ移転していて、公式サイトの記載は移転後の住所と一致します。登記記録の閉鎖等の事由は確認できません。
株式会社セレスの沿革によると、セレスは2018年3月に株式会社ユービジョンから「資金調達プロ」事業を譲り受け、2021年12月に「資金調達プロ」と「nugget(現 labol)」を会社分割(新設分割)して株式会社ラボルを新設しています。つまり運営がラボルになったのは2021年で、この2年のあいだに変わったわけではありません。
この株式会社ラボルは、請求書買取サービス「labol(ラボル)」を運営している会社でもあります。公式サイトのフッターにも「資金調達プロの関連サイト」としてラボルが載っています。
どういうサービスなのか
公式サイトのメインサービスは「10秒かんたん資金調達チェック」です。利用の流れは3ステップと説明されています。
- 診断フォームへの入力(「資金調達希望金額や売掛金など複数項目を入力する」)
- 専門家ご紹介(「無料診断完了後、自社に適した資金調達の専門家をご紹介」)
- 資金調達開始(「紹介後、自社に適した資金調達方法で資金繰りを改善する」)
トップページのフォームで最初に入力するのは、ご希望金額(100万円〜3億円の範囲を17区分から選択)・会社の所在地・創業時期の3項目と、プライバシーポリシーへの同意です。「無料&匿名で資金調達できる金額がすぐわかる」と案内されています。
金額の表記は「100万円〜最大3億円まで事業資金を調達可能!」です。これはファクタリングの買取額に限った数字ではなく、融資を含む資金調達全体の幅として書かれています。
このサイトが自分で説明している役割
利用規約の第3条に、サービスの内容がはっきり書かれています。
当サービスは、資金調達に関する情報提供及び提案並びに資金調達先候補の事業者(以下「資金調達先候補」といいます)に対する個人情報の代行提供サービスとなります。
プライバシーポリシーの利用目的も同じ内容です。「利用者の個人情報の、ご本人に代わっての第三者に対する提供」「資金調達先候補の事業者又は第三者から委託を受けて配信する、当該資金調達先候補の事業者又は第三者のサービスに関するご連絡」が挙げられています。
つまり、診断で提供した個人情報は、資金調達先候補の事業者への提供に使われます。契約についても利用規約の第7条に「資金調達先候補との契約の締結は、利用者がご検討された上で、利用者と資金調達先候補との間で直接行うものとします」とあり、資金調達プロは契約の当事者にはなりません。手数料・金利・資金調達額・入金までの速さ・必要書類などの条件は、紹介された会社や資金調達の方法によって異なります。
情報が送信される会社は公表されている
プライバシーポリシー(2025年1月31日改定)に「本サイトではご提供いただきました個人情報が以下の資金調達先候補の事業者に送信されます」とあり、会社名が実名で挙げられています。2026年9月23日時点で掲載されているのは次のとおりです。
- 株式会社グラティチュード・トゥーユー
- 日本プランナー株式会社
- 株式会社ネクストワン
- 株式会社BizPlatform
- 株式会社ワイズコーポレーション
- ピーエムジー株式会社
- BUSINECTION株式会社
- 株式会社SKO
- 合同会社B8
- 株式会社SYSコンサルタント
- トキワコーポレーション株式会社
掲載は12行ありますが、株式会社ワイズコーポレーションが同じリンク先で2回出てくるため、実際の社数は11社です。それぞれの社名は各社のプライバシーポリシーへリンクされていて、リンク先から運営サービスが分かります。たとえば株式会社ワイズコーポレーションはファクタープラン、株式会社SKOはファクタリングのTRYです。
ただし、自分の情報がこのうちどの会社に、何社に送信されるのかと、その選び方までは書かれていません。公式サイトは「活用するメリット」の4番目で「資金調達プロが厳密な審査を行った上で提携する金融機関や資金調達専門の業者のみをご紹介するため、悪質な金融業者は含まれません」と説明していますが、その審査の基準も公開されていません。
なお、運営元の株式会社ラボル自身も請求書買取サービスを提供しています。送信先の一覧にラボルの名前はありません。
扱うのはファクタリングだけではない
サイトの区分は、公的融資制度/助成金・補助金/金融機関からの借入/ビジネスローン/ファクタリング/ファイナンス/ベンチャーキャピタル/個人投資家からの借入/親族・知人からの借入/カードローン/クレジットカード/お金を稼ぐ・副業/投資/債務整理、と幅があります。
診断で案内されるのがファクタリングとは限りません。公式サイトも「つなぎ融資が必要な方にはファクタリングによる資金繰り改善提案を行いますが、並行して財務コンサルティングも実施いたします」と書いています。請求書の売却だけを検討しているなら、ファクタリング会社へ直接申し込むほうが話は早くなります。
前回確認時から変わった点
前回確認:2024年の当サイト旧記事(確認日の記載なし)/今回確認:2026年9月23日
掲載しているのは、申し込むかどうかの判断に影響する差分だけです。
- 運営会社は株式会社ラボル(株式会社セレスの子会社)です。2024年記事には運営会社の記載がありませんでした。ラボルへの承継は2021年12月で、この2年のあいだの変更ではありません
- 2024年記事は「ファクタリング会社を紹介するポータルサイト」と書いていましたが、実際はファクタリングだけでなく融資・ビジネスローンなども含めて資金調達先を提案するサービスです。今回の確認で説明を直しました
- 2024年記事に書いた「提携事業者数が日本一」「提携事業者数が1,000社以上」「利用事業者数1万社以上」「93%以上の企業で資金繰りが改善」といった数字は、現在の公式サイトでは確認できません
- 「100万円から3億円まで」という金額の幅は変わっていませんが、現在はファクタリングに限らず資金調達全体の幅として書かれています
- 「10秒診断」は現在も看板サービスとして残っています
- プライバシーポリシーに、情報の送信先となる会社が実名で掲載されています(11社。2025年1月31日改定)
向いている人・向かない人
向いているのは、資金調達の手段そのものを決めかねていて、融資も含めて選択肢を出してほしい人、どこに相談すればよいか見当がついていない人、最初に匿名で調達できそうな金額の目安を確認したい人です。
向かないのは、連絡を受ける会社を1社ずつ自分で選んでから申し込みたい人、請求書の売却だけを考えていて手数料を比較したい人、営業連絡を増やしたくない人です。
申し込む前に確認すること
- 公式サイトで最新の条件を見る(このページの内容は2026年9月23日時点)
- プライバシーポリシーに載っている送信先の11社を先に見て、すでに取引がある会社や避けたい会社がないか確認する
- 紹介されたのがファクタリング(売買)なのか融資なのかを、契約前に区別する
- ファクタリングなら「請求書の額面に対して実際に手元に入る額」、融資なら「金利・諸費用を含めた総返済額」を確認する
- 契約するのは資金調達プロではなく紹介された会社なので、償還請求権の有無、債権譲渡登記の要否と費用、必要書類は、その会社の契約書で確認する
- ファクタリングを選ぶ場合は、1社だけで決めず、同じ請求書で2〜3社の見積もりを比べる