資金調達QUICK(クイック)は、株式会社MIRIZEが運営するファクタリングサービスです。2社間のみ、必要書類は3点、申込から振込まで最短10分、手数料1%〜という条件を公式サイトに掲げています。申込前に概算の手数料を出せる「査定価格シミュレーター」があるのが他社と違う点です。
このページでは、2026年9月に公式サイトで確認した条件と、書かれていない項目、前回確認時から変わった点をまとめています。
運営会社
- サイト名:資金調達QUICK
- 運営会社:株式会社MIRIZE(ミライズ)
- 所在地:東京都台東区東上野3-28-7
- 連絡先:0120-007-230/TEL 03-5846-8963
- 営業時間:会社概要は「年中無休24時間営業」。ただし利用の流れに「※営業時間外などのお申し込みの場合は、振込が翌日以降になる場合がございます」という注記があり、審査と振込が常時動いているかは公式サイトからは分かりません
国税庁の法人番号公表サイトで確認したところ、株式会社MIRIZE(法人番号 8040001116032)は2020年11月26日に法人番号が指定され、2021年5月26日に千葉市中央区から現在の台東区東上野へ本店を移転しています。公式サイトの所在地と一致し、登記記録の閉鎖等の事由は確認できません(2026年9月23日時点)。
公式サイトに書かれている条件
- 対象:法人・フリーランス。個人事業主も「売掛金があれば問題なく利用できる」とFAQに記載
- 手数料:1%〜(「業界最安の手数料」と表記。上限の記載なし)
- 速さ:「請求書を売却し最短10分で資金調達」。別の箇所では「資金調達実行まで最短2時間で可能」。営業時間外の申込は翌日以降の振込になる場合がある、との注記あり
- 契約方式:2社間のみ。「売掛先への通知や連絡などは一切ございません」とFAQに記載
- 申込・契約:WEB完結、来店不要。オンライン契約可
- 連帯保証人:不要(FAQ)
- 必要書類:身分証明書/口座の入出金履歴(売掛先からの入金が分かる通帳など)/売却予定の請求書の3点
- 実績表記:累計申込件数10万件突破、お客様満足度98%(いずれも同社の公表値)
なお、トップページでは必要書類を3点としていますが、現在の申込フォームで必須のアップロード欄として確認できるのは「身分証明書(前面)」「身分証明書(裏面)」「売掛先の請求書データ」の3つで、口座の入出金履歴を提出する欄はありません。フォーム内の注意書きには「請求書・契約書・通帳等」という記載がありますが、口座入出金履歴をいつ、どの方法で提出するのかは公式サイト上では確認できませんでした。
公式サイトに書かれていない項目
他社のページでは条件表に載ることが多い次の項目は、公式サイト(トップ・会社概要・申込フォーム・プライバシーポリシー)を確認した範囲では見つかりませんでした。
- 買取可能額の下限・上限:申込フォームに「買取希望の金額(万円)」の入力欄はありますが、いくらから、いくらまでという記載はありません
- 債権譲渡登記の要否:登記に関する記載がありません
- 償還請求権(ノンリコース)の有無:売掛先が支払わなかった場合の扱いについて記載がありません
- 手数料の上限:「1%〜」のみです
特に償還請求権と登記は、契約の性質に関わる項目です。金融庁は「ファクタリングとして行われる取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものは、貸金業に該当するおそれがあります」としています。同庁が紹介している裁判例でも、業者が償還請求権を持たず売主による買戻しも予定されていないことなどを総合的に見て判断されています。契約書の名称ではなく中身で決まるので、申し込む場合はこの2点を契約書で確認してください。
査定価格シミュレーター
申込前に概算の手数料を確認できる仕組みが公式サイトにあります。入力するのは、売掛先の企業名・所在地・企業規模(上場/非上場/国・自治体)・資本金・業歴・取引回数(初回/継続)・契約書の有無・自社の利用回数(初回/2回目以降)です。
出てくるのは概算です。結果画面には「資金調達成功率98.0%〜99.0%」という数字も表示されますが、その算出方法や母数は公式サイトでは確認できませんでした。実際の手数料と可否は、審査後の提示で確認してください。
「審査なし」と読める表記について
公式サイトのトップには「面倒な審査も計画書などの書類も一切不要」「秘密厳守で面倒な審査など無し」という表記があります。一方、同じページの利用の流れには「お送り頂いた情報から審査を行います。審査後、問題が無ければ買取金額を…お振込みします」と書かれていて、審査そのものは行われます。
「審査が不要」ではなく「事業計画書などの書類を求めない」という意味だと読めますが、公式サイト内で表現が一致していません。少なくとも、資金調達QUICK自身が利用の流れで審査を行うと説明しているため、「審査なし」という表現だけで判断せず、実際に何を確認されるのかを申込前に確認してください。
「個人間の取引も利用可能」について
公式サイトには「個人間の取引も利用可能」という記載があります。当サイトで確認した他社の多くは、売掛先が法人であることを条件にするか、売掛先が個人・個人事業主の債権は対象外としています。売掛先が個人の債権まで買い取れるのであれば、対象は広いことになります。
ただし、同じ公式サイトの申込フォームは「売掛先の企業名」と「ご住所」を必須にしていて、査定価格シミュレーターも売掛先の企業名・本社所在地・企業規模(上場/非上場/国・自治体/不明)・資本金などを入力する作りです。「個人間の取引」が具体的にどの範囲を指すのかは、公式サイトだけでは判断できません。売掛先が個人の場合は、申込前に対象になるか、手数料がどうなるかを確認してください。
前回確認時から変わった点
前回確認:2024年の当サイト旧記事(確認日の記載なし)/今回確認:2026年9月23日
掲載しているのは、申し込むかどうかの判断に影響する差分だけです。
- 買取額:2024年記事では「10万円〜」としていましたが、現在の公式サイトにその記載は見当たりません
- 償還請求権:2024年記事では「なし(ノンリコース)」としていましたが、現在の公式サイトに記載が見当たりません
- 「累計申込件数10万件突破」「査定価格シミュレーター」が公式サイトに加わっています
- 手数料1%〜、2社間のみ、WEB完結、年中無休24時間受付の表記、運営会社(株式会社MIRIZE)は変わっていません
向いている人・向かない人
向いているのは、基本の必要書類3点で申し込みたい法人・個人事業主、夜間や休日に申し込みたい人(申込の受付は24時間。ただし振込が翌日以降になる場合があると注記されています)、申込前に概算の手数料を知りたい人です。
向かないのは、買取額の範囲や償還請求権の有無を申込前に公式サイトで確認しておきたい人、3社間で手数料を下げたい人(2社間のみ)です。
申し込む前に確認すること
- 公式サイトで最新の条件を見る(このページの内容は2026年9月23日時点)
- 見積書で手数料率と振込額、手数料以外の費用の有無を確認する
- 契約書で、買戻し義務・自己資金での支払義務がないこと(償還請求権の有無)を確認する
- 債権譲渡登記を求められるか、求められる場合の費用負担を確認する
- 売掛先から入金を受けた後、QUICKへ振り込む期限と、遅れた場合の扱いを確認する
- 1社だけで決めず、同じ請求書で2〜3社に見積もりを出して比べる